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 今年の行事は雨ばかりでしたが、 7月15日は晴天にめぐまれま
した。今回のテーマは雑木林の環境と昆虫。昆虫の姿は全体に少
なく、子供達が楽しみにしていたクワガタも少ししか見られませ
んでしたが、タテハチョウの王者オオムラサキの最盛期に合致し
たため、乱舞といってもいいような数を見ることができました。
 お弁当を食べながらオス同士の勇壮な空中戦や、縄張りに侵入
した鳥に果敢に立ち向かう姿をながめた後は、思い思いに網を振
ってオオムラサキのスピードや美しさを実感しました。




はじめに雑木林の自然やそこにすむ昆虫についてのお話。子供達も
網を持って駆け出したいのを我慢して真剣に聞いてくれました。




雑木林が雑木林であり続けるには、人が林に手を加える必要があり
ますが、最近は放置される林が多く雑木林の環境が変化しています。




スミナガシの特徴的な食痕を発見。蝶と食草の話を聞く。
歩きやすい雑木林は無限の資料がつまった博物館です。




シロスジカミキリの産卵痕(点々とある樹皮をかじった所)と、
成虫になって木の中から出てきた穴。穴の直径は15ミリぐらい。




「お~い、降りてこ~い」頭上をオオムラサキが舞う。オオムラサ
キの方も侵入者をよく観察していることが分かる瞬間。




夏の雑木林の華。大きさはアゲハほどですが、こうやって持つと胸
の筋肉がアゲハとは比べ物にならないほど強いのが分かります。
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