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第1回/「お茶の水女子大学」お茶の水女子大学は宮内庁豊島ケ岡御陵や護国寺などとともに文京区大塚周辺のまとまった緑の一角をなしており、 各種昆虫はもちろん、時折オオタカのような生態系上位の大 形補食者が飛来するような場所です。 敷地内には数多くの樹木がありますが、人があまり立ち入 らず、二次林の更新が行われていない場所では、植生のバラ ンスが崩れ、近年はシュロとクズの繁茂によって、本来あっ た広葉樹が立ち枯れしているのが観察されました。 そこで、2007年3月から在来の樹木を圧迫しているシュロ の伐採、伐採跡に昆虫の食樹を新たに植える作業、さらに蝶 などの蜜源となる花を植える作業を開始しました。 <シュロの繁茂について>← クリック お茶の水女子大学 実施場所(緑の部分) ■活動の状況(2007年3~5月)以前はクリやカキなどが植えられた自然学習用の庭園でしたが、 あまり利用されなくなったため、シュロとクズが鬱蒼と茂るよう になりました。そこで、シュロやクズ、それらに圧迫されて枯れ た樹木を取り除く作業を開始。 シュロやクズなどの草を取り除いていくと、少しずつ元の庭の様 子が分かるようになりました。中央のサクラが上から2番目の写真 の左端に写っている木です。 このシュロの切り株を見るとその密生具合が分かります。中央の 木の幹は元からあったカキの木。回りにこれだけのシュロが生え、 またクズがからみつき栄養と日光を奪っていました。中にはすで に手遅れとなって枯れた木もあります。 シュロや蔓植物の侵略で衰えた木は枯れた枝を切って負担を減ら し、完全に枯れてしまった木は伐採分割し、朽ち木にすむ生き物 のすみかとして積み上げておきます。 シュロや立ち枯れた木を取り除き、茂り過ぎた草を刈ると広々と した場所ができました。 小回りの効く小型耕耘機で、樹木や切り株の間を耕します。立ち 枯れの切り株は昆虫などが利用します。 各地で入手した苗木。ここに写っているのはほんの一部です。ミ カンには植える前からアゲハがやってきて、たくさんの卵を産ん でいきました。 日当りや水はけなどを考えながら苗木を植えます。全体の中で特 に楽しい作業です。 植え終わった苗木。今後は手入れをしながら育ち方を観察します。 ■活動の概要●植樹数/100本●植樹した主要な種 クヌギ、コナラ、クリ、エノキ、カエデ、ナシ、ミカン、 サンショウ、アケビ、クチナシ、フジ その他・・・蜜源としてブッドレア等を植えた。 ●参加ボランティア 延べ60名 日本昆虫協会会員、日本アンリ・ファーブル会会員、 お茶の水女子大学学生教職員、埼玉大学学生OB、一般 ●助成 イオン環境財団 |
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