審査委員のコメントより
・着眼点も面白く、予想をして検証、考察するという一連の流れで各種解析するというスタイルは,読んでいて非常に分かりやすかったです。また、アピールポイントである最後のカメムシの臭いトーナメントも大変よかったです。
・なかなかユニークな実験で、読み始めて引き込まれました。においにも色んな種類があります。たぶんバッタやコオロギのにおいは体臭みたいなもので、普段から何となく出しているようなものだと思います。アゲハの幼虫やカメムシは、襲われた時に特別に出す臭い。考察にあるように、そんな影響は大きいと思います。フェロモンについてたくさん書いていますが、フェロモンは匂いといっても特殊なものなので、普通のにおいセンサーでは検知できないんじゃないかな。
・計測器があると定量的になって研究ができますね。それでも官能試験といって自分の五感を使うのも実際に必要なことです。匂いチェッカーが数値を出したときは全部自分でも嗅いで(体を張って)みて所見を記録すると更に良い物になったと思います。
・とてもユニークな実験で「糞を食べるからといって本人が臭いとは限らない」には思わず笑ってしまいました。お使いのセンサーは、物質によっては誤作動したり、カップの中のガスには少し反応が悪くなるので、その辺りをまた研究してください。 |