審査委員のコメントより
・昨年に続くタイワンアリタケの研究、第2弾ですね。今回は少し地味めな観察日記になりましたが、それでも観察と撮影を頑張って続けたことは素晴らしい思います。季節と胞子増加の関係が、タイワンアリタケにとって有利とは言えない実験結果も出ているので、今後は温度と湿度のコントロールをした上で、翌年現れた結実部の白いものが、アリに付着して育つ胞子と同じものなのか調べられたらいいですね。アリの死骸や枯葉は他の菌類の栄養源にもなりますから、タイワンアリタケがそれを防いでいるのかといったことも気になります。感想にある顕微鏡観察や培養実験は新しく勉強することが増えて楽しみですね。頑張ってください。
・タイワンアリタケの培養についてはプロでも苦労しているところで、中々結果が得られず大変だったと思います。その中でも地道に食らいついていくことが、研究者としての個性となっていると感じます。こうした観察、技術の習熟を続けることで、新たな道が切り開かれることを祈っています。 |