審査委員のコメントより
・文字、文章ともしっかりしているし、各章のまとめ方も要領よくまとめられています。そんな中、コフキコガネの三角形のおしりに気づくくだりや、チョウのリン粉をけんびきょうでのぞいたときの驚き、カゲロウをつかまえて持ち帰ったら、もう死んでいたときのちょっとしたショックなど、細かいところの描写も読みごたえがあります。カクムネベニボタルと同定したくだり。触角にどのような特徴があったことが決め手になったのだろう。そこはさし絵がほしかった! あと、笑ったのは、虫好きのおかげで人の役に立った「事件」。もしかすると最初で最後かもしれないぞ。めったに人のお役に立てる趣味じゃないからね。いや、これは冗談。さらに立派な昆虫記を書けるよう、今後もいっそう昆虫の勉強をしてください。この分でいけば、ほかの科目もおのずとできるようになること、保証します。
・上海から日本に戻ってきて、ある意味コロナで貴重な経験をしましたね。途中の、リモート虫取りなんてのも含めて(お父さんだけ上海は気の毒に…)とても現在らしい、虫に対する記述だと思います。それぞれのイラストも丁寧に描いて、虫好きなんだなぁと感じました。来年は上海編が書けるといいね。今後も期待してます。
・思わず、自分が虫とりはじめたころを思いだしました。わたしは日記なんて書きませんでしたが、この日記は、大人になってからも宝物になることとでしょう。 |